静岡県浜松市中央区高丘北3-11-17
介護保険制度がはじまった2000年から、25年を迎えました。
介護支援専門員=ケアマネジャーは、介護保険制度に位置付けられた職能ですが、
介護や支援が必要なかたへ、意思決定の尊重、自立支援、尊厳保持に努め、利用者本位、
家族支援を、医療介護、地域福祉のさまざまな支援者と協力しながら支えています。
在宅の要介護高齢者が70歳代、80歳代が多かった2000年と比較し、90歳代以上が増加しています。70歳代の要介護者をケアするのは70歳代の配偶者や親族が多くありますが、80歳、90歳代となると、子世代、孫世代やその配偶者がケアを担うことが多くなります。
一億総活躍時代、人口減少社会となり、社会の中心となって働く人が不足し、就労年齢が上がり雇用延長、シニアの活躍も期待されています。
改正育児介護休業法には、産前産後休暇に育児休暇、介護休暇・介護休業も詳細規定されていて、育児休暇、育児休業については、ようやく一般の市民にも周知されることとなり、最近は取得するからも男女を問わずみられていますが、ずいぶん時間がかかっています。育児休業にはゴール(終結)が明確で、労務に関係する部署や職種からも情報が提供されています。
一方で、介護休業については、労務に関係する部署であってもその困難に対応することは簡単でなく当事者も職場に相談できない、開始も終結もわからないため、タイミングを逸し、仕事と介護においつめられバーンアウトに。社会は重要な働き手を失い、会社は人財の大きな損失、親の介護で退職したあとは医療保険も介護保険・年金支払いに困難が生じることもあります。
ワークサポートケアマネジャーは、産業医や保健師・社会保険労務士などど協力し役割を分担しながら、仕事を継続しながら、家族の介護に無理なく関わりつづけ、職業人としても家族の一員としても、納得し日々を生きていくことができるよう協働します。
産休や育児休暇と比較しわかりづらい、知られていない仕事と介護の両立支援ですが、のんびり構えている状況にはなく、都市部を中心に国内の一部の地域では、特に法人・事業所や就労者の関係団体、社会保険労務士団体などと共に、ワークサポートケアマネージャの協働が始まっています。人口減少・多死社会を迎える我が国で、ひとりひとりがどう生きるか、どのような価値をもち仕事をするのか、親子の時間を人生の都度都度、どのように過ごしたいのか、自分がどう家族と向き合い支え関わりたいのか、人生はひとりひとりのものです。人生の時間軸のなかで、ご自身のありかたを考える機会も必要と感じます。
(有)きちっとでは、2040年にむけて、求められる「ワークサポート・ケアマネジメント」推進をめざして、法人・事業所関係者、あるいは仕事と介護の両立を将来考えている方・あるいは現在その状況に直面しつつある方々など、どなたでも相談をお受けしています。気軽にご連絡ください。